会社にはテントを縫ったりするための色々なミシンがありますが、これらはみんな工業用ミシンとか職業用ミシンと呼ばれるタイプのミシンです。
私が会社を始めて初めて購入したのがこの三菱ミシン・DY-337型です。中古で購入した時にはすでに使用感がかなりあってベテラン選手に見えました。
予算も無かったのでクラッチモーター式のミシンでした。クラッチモータ式というのはミシンを駆動するモーターが動きっぱなしで車のマニュアル車の様にクラッチで駆動をつなげる仕組みです。メリットは安価である事、デメリットは一針だけ縫いたくても何針も進んでしまうところです(慣れると大丈夫になります)。
工業用ミシンのすごいところは、ぶ厚い生地を一日中縫製してもまったくもってへっちゃらなのです。ただ、生地に合わせて針と糸と、各種の調整の繊細なセッティングが必要です。
初めはどこをどの様に調整すれば良いのか全く分からず、よくミシン屋さんのお世話になったり電話で尋ねたりしていましたが、だんだんに仕組みが判ってきて今では分解清掃や故障もすべて自分で直せるようになりました。紙一重のクリアランスでかみ合うところが沢山あってミシンはとっても奥が深いのです。
上の画像は上糸の糸調子を調整する部分ですが、とても繊細な部分です。糸も正確に通していかないとミシンは機嫌を損ねてしまいます。これから時々会社で使っているミシンを紹介していこうと思います。
生地・糸・ミシン・縫う人のすべてのバランスが整ってきれいな糸目が生まれるのです。